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JBL CLUB PRO+ TWS レビュー

JBL CLUB PRO+ TWS 完全ワイヤレスイヤホン ハイブリッド ノイズキャンセリング/IPX4/Bluetooth対応/ワイヤレス充電対応/2020年モデル/ブラック/JBLCLUBPROPTWSBLK【国内正規品/メーカー1年保証付き】 小


今回はJBL CLUB PRO+ TWSという完全ワイヤレスイヤホンをレビューしたいと思います。2020年の年末にYoutuberの方々が高評価をしていたイヤホンで、気になり購入してみました。2020年最後の買い物だったのですが、想像以上に良かったため、ぜひこの記事を読んで、このイヤホンを検討してみてください。

 

 

 

 仕様 

イヤホンタイプ カナル型
駆動方式 ダイナミック型
ドライバーサイズ 6.8mm
周波数特性 10Hz~20kHz
インピーダンス 16Ω
感度 102dB
最大SPL 99dB
音楽再生時間(ANCオン) イヤホン単体6時間
充電ケース18時間
音楽再生時間(ANCオフ) イヤホン単体8時間
充電ケース24時間
充電時間 2時間
Bluetoothバージョン 5.1
対応コーデック AAC, SBC
ANC機能 あり
外応取り込み機能 あり
装着検知 あり
防水・防塵性能 IPX4

 仕様的には、現在発売されている他の完全ワイヤレスイヤホンと比べて、特段優れている点などはないと思います。ただコーデックがSBCとAACの2種類のみが残念という方はいるかもしれません。自分はiPhoneを使用しているため、コーデックがAACに対応していればよいのですが、Androidの方はapt-Xに対応してほしいという意見はあると思います。ここは少し残念な点ですね。

音質に直結するドライバーサイズや充電持ちもそこそこという感じでしょうか。最近流行りのANCや外音取り込み機能、防水性もあるので、仕様だけ見ると特徴のない普通のイヤホンです。ただし、イヤホンの性能はこういった仕様だけでは優劣がつけることができません。最近では家電量販店で、完全ワイヤレスイヤホン体験コーナーがあるので、購入前には試聴することをおすすめします。 

音質

まず、音質についてですが、今まで使用したどの完全ワイヤレスイヤホンの中で1番音質が良いと感じました。このイヤホンを購入した理由は音質です。購入時にはビックカメラで様々な完全ワイヤレスを聴き比べしました。自分が使用している/使用していた完全ワイヤレスイヤホンと試聴した製品は下記です。(色んな種類を試聴させて頂いたビックカメラの店員さんありがとうございます) 

使用している/使用していたイヤホン

  • Apple AirPods Pro
  • JabraElite Active 65t 
  • Sony WF-1000M3(過去に使っていた)
  • Noble FALCON(過去に使っていた)

試聴したイヤホン

  • JBL CLUB PRO+ TWS
  • Jabra Elite 85t
  • BOSE QuietComfort Earbuds
  • AVIOT TE-D01m
  • Sennheiser CX 400BT
  • HUAWEI FreeBuds Pro

今回、このイヤホンを購入するにあたり、予算は2万円〜3万円ほどで、音質が良い完全ワイヤレスイヤホンを探していました。普段はAirPods ProとJabra Elite Active 65tを使い分けていましたが、Jabra 65t以上に音質が良いイヤホンが欲しくなったのがきっかけです。

過去にはSony WF-1000M3を使用していたのですが、音質はそこそこ良かったと思うのですが、耳への装着感があまり良くなく、手放してしまいました。またNoble FALCONも音質は素晴らしかったのですが、全体的な作りがチープだと感じたので、手放してしまいました。

今回試聴した中で音質面では、JBLとSennheiserの2つがずば抜けて良かったです。Boseはいつもどおり、Boseの音で個人的には好みではありません。AVIOTとHUAWEIは音質が良いとは感じることができませんでした。

Jabra 85tも良かったのですが、特徴がない音質(良くいえば、バランスが非常に取れた)で上位2つには及ばなく、またイヤーピースが楕円形のような形状のため、密閉性が低く、装着感がイマイチでした。ただし、Jabra 85tのANCには驚きました。AirPods Pro同等もしくはそれ以上の効き目があると思います。

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Jabra Elite 85t

上位2つのSennheiserは高周波帯域の伸びが素晴らしく、完全ワイヤレスでは思えないような音質でしたが、低周波帯域については、力強さが足りないと感じました。一方でJBLは低周波帯域で力強い音になっており、高周波帯域でもそこそこの伸びを感じました。JBLはいわゆるドンシャリ系の音質と評価されるかもしれませんが、中音域のボーカルも良く出ていました。個人的には低音域でも力強い音を出しながら、全体的なバランスもしっかりしてると感じました。

この2つについては好みの問題だと思います。どちらを選んでも音質面では後悔することはないと思います。それにしてもSennheiserの高音の伸びは素晴らしかった。金額的に余裕があれば、どちらも購入したかったです。。。

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Sennheiser CX 400BT

記載した音質の評価はあくまでも自分の主観での感想になりますので、参考程度にしていただければと思います。イヤホンは主観的な評価になっていますので、絶対はありませんので、購入時には試聴が重要だと思いますので、ぜひ店頭へ行ってみてください。

 

ノイズキャンセリング

こちらのイヤホンにはANC(アクティブ ノイズキャンセリング)機能が内蔵されています。最近の完全イヤホンにはAirPods Proをはじめ、多くのモデルでANCが搭載されています。まず、JBL CLUB PRO+ TWSのANCの効き目はAirPods Proほどではありません。ANC機能に期待して購入するのはやめたほうが良いと思います。ANC機能に期待して購入するのであれば、AirPods ProやJabra 85tやBoseなどの方が良いと思います。

ただし、空調の音や、周囲の人の声はかなり低減してくれます。ANCをONにして音楽を再生すれば、カフェでは周囲の音は全く気になりません。

一方で電車に乗ったときの騒音はある程度しか低減されません。しかしイヤーピース自体が耳にしっかりフィットし、装着感が高いので、ANCをONにしなくてもパッシブノイズキャンセリングでおおよそノイズ低減はできています。イヤーピースを純正品ではなく、さらに遮音性が高いものに交換すれば、さらに効果があると思います。 

アクティブノイズキャンセリングとは?

アクティブノイズキャンセリングはイヤホンやヘッドホン本体に内蔵されたマイクにて周囲のノイズを集音し、逆位相の音を出力し、ノイズを低減させることを言います。周囲のノイズを分析し、逆位相の音を出力する必要があるので、電気回路を必要とします。ノイズ低減をできるのは低音〜中音域のみです。

そのため電気回路や半導体チップの性能がノイズキャンセリング性能に直結する事が多いです。AirPods Proはその部分をApple自身で設計しており、高いアクティブノイズキャンセリング性能が実現しています。

内蔵されるマイクの位置によって、アクティブノイズキャンセリングの方式が分かれます。

イヤホン外側にあるマイクで周囲のノイズを集音する"フィードフォーワード方式"。フィードフォーワード方式はシンプルで、イヤホン外側のマイクで集音したノイズの逆位相の音をイヤホンから再生します。そのため、比較的安価に実現することができます。

一方で、"フィードバック方式"はイヤホン内部(耳位置に近いところ)にマイクを設置し、耳に近い位置でノイズを集音します。耳位置に近いため、フィードバック方式の方が良い正確にノイズを低減することができます。一方でイヤホン自体の小型化が難しく、コストも高くなります。

最近では、フィードフォーワード方式とフィードバック方式を同時に行うハイブリッド方式が多くなっており、ANC効果が向上しています。今回紹介しているJBL CLUB PRO+ TWSもハイブリッド方式です。

パッシブノイズキャンセリングとは?

パッシブノイズキャンセリングは物理的にノイズを低減させることを言います。イヤーピース等の装着感を高めることが、外部からの遮音性を高めることができます。

物理的にノイズを低減させるので、電気回路を使用せずにノイズ低減でき、イヤーピースを交換するだけで効果を向上されることもできます。ノイズ低減できるのは、波長が細かい中音〜高音域のみです。低音域のノイズの低減はできません。

アプリ

JBLではMy JBL Headphonesというアプリを用意しており、iPhoneおよびAndroid端末にて、イヤホンの設定等を可能にしています。下記リンクよりダウンロードすることができます。

iPhoneアプリ

My JBL Headphones

My JBL Headphones

  • Harman International Industries
  • ミュージック
  • 無料

apps.apple.com

 

Andoroidアプリ

play.google.com

アプリを開くとトップ画面でイヤホン本体と充電ケースのバッテリー状態を確認できます。

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My JBL Headphonesトップ画面

またANCのON/OFFや外応取り込み機能についてもアプリ上で切り替えが可能です。標準設定で左側のイヤホンのタッチセンサでも切り替えができるため、多く使うことはないと思います。

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My JBL Headphones ANC切り替え画面

イヤホンとスマホとの接続モードを切り替えることができます。オーディオモードにすると音質が向上するような記載がありますが、自分はあまり違いを感じなかったため、ノーマルで使用しています。

イヤホンの接続性は問題はありませんが、人通りが多いJR新宿駅や渋谷駅では、音飛びがすることがありました。AirPods Proではそのようなことはないため、接続性については、AirPods Proに劣るかもしれません。

ノーマルモードで使用していても動画視聴時の音の遅延等は気になりません。特にこだわりがない方はノーマルモードでの接続で良いかと思います。

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My JBL Headphones 接続モード切り替え画面

アプリ上でイコライザーを設定することができます。このイヤホンを購入された方は必ずイコライザーを使用していただきたいです。このイヤホンの音質はイコライザーを設定することでさらに向上します。

初期設定で5人のDJが設定したイコライザーが内蔵されています。自分は5人とも異なる設定になっているので、DJを知っている方は楽しめるかもしれませんが、自分は詳しくないため、使用していません。自分は5人の中では、Sunnery Jamesのイコライザーが好みでした。

イコライザーあるDJ

  • Armin van Buuren
  • Sunnery James
  • Nicky Romero
  • Tigerlily
  • Ryan Marciano

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My JBL Headphones DJイコライザー

イコライザーは自分で好みで設定されるのが良いと思いますが、なかなか好みで設定することは難しいかもしれません。なので、自分が設定しているイコライザーを紹介します。どちらも過去にネット上で公開され、話題になったイコライザー設定です。 

Perfect

こちらはおおよその音楽に適しているイコライザーだと思います。迷ったらとりあえずこちらを設定してみてください。音質が全く違うものになると思います。

  • 32Hz:+3dB
  • 64Hz:+6dB
  • 125Hz:+9dB
  • 250Hz:+7dB
  • 500Hz:+6dB
  • 1kHz:+5dB
  • 2kHz:+7dB
  • 4kHz:+9dB
  • 8kHz:+11dB
  • 16kHz:+8dB

Eargasm Explesiton

こちらは上記Perfectの4kHz部分を下げたものになります。4kHzというのは人間の声でも高い周波数帯になります。この部分を下げることが高周波帯域が落ち、メリハリがある音になります。

  • 32Hz:+3dB
  • 64Hz:+6dB
  • 125Hz:+9dB
  • 250Hz:+7dB
  • 500Hz:+6dB
  • 1kHz:+5dB
  • 2kHz:+7dB
  • 4kHz:+4dB
  • 8kHz:+11dB
  • 16kHz:+8dB

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My JBL Headphones イコライザー設定

今回のまとめ

JBL CLUB PRO+ TWSは音質を重視し、完全ワイヤレスイヤホンを探している方には最適なイヤホンかと思います。力強い低音からボーカルも良く、バランス良く鳴らしてくれます。ANCも適度に効いており、防水性、接続性も悪くありません。価格もフラグシップモデルとしては安価な部類の2万円ほどです。

非常にバランスが取れた完全ワイヤレスイヤホンだと思います。とりあえず迷ったときの1台にいかがでしょうか。買って後悔のないイヤホンだと思います。

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